John Kemp

Senior Market Analyst, Commodities and Energy, Reuters

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Energy Transition

世界的エネルギー不足、需要急拡大に追いつけない生産

新型コロナウイルスのパンデミックがもたらした景気後退の後で急速に伸びた消費にエネルギー生産は追いつけていない。エネルギー需要があっという間に回復した半面、生産者は増産に苦戦しているからだ。パンデミックに起因する経済の落ち込みとエネルギー価格低迷、さらにそれ以前の米中貿易摩擦を受け、2019年から20年にかけてエネルギーセクターの投資はずっと抑制されたままだった。

01 Oct 2021
Energy Transition

ゼロ・エミッションへ、誰が移行コストを負担するのか

化石燃料頼みから「ゼロ・エミッション」のエネルギーシステムへと移行するには、生産・流通・消費のための新たな設備に世界全体で数兆ドル単位の投資が必要になるだろう。新たな投資によって、建設・製造分野では数百万人もの新規雇用が生まれる可能性があるが、政策担当者は、そのコストをエネルギー利用者から回収すべきか、納税者全体から回収すべきか頭を悩ませている。

11 May 2021
Jobs and the Future of Work

コロナで通勤はなくなるのか、「職住革命」阻む要素も

先進諸国では今後、新型コロナウイルスの感染拡大が、人々の働く場所と住む場所、そして両者をつなぐ交通システムの長期的な構造変化を加速させる公算が大きい。しかし不動産市場と交通システムには、都市中心部から近郊や地方都市へと職場が幅広く変化していく流れにブレーキを掛ける非常に大きな「硬直性」が存在する。これが構造変化の速度を遅らせるだろう。

19 Jan 2021
Urban Transformation

新型コロナと未知の「疾病X」、都市の弱点は修正可能か

COVID-19のパンデミックで分かったことがある。混雑した居住環境や公共交通システムを抱える人口密度の高い都市が、ウイルスの空気感染に対してぜい弱だという事実だ。効果的なワクチンを広く利用することが可能だとしても、今回が最後のパンデミックになるとは考えにくい。今後数十年の間に、コロナウイルス、あるいは他の空気感染するウイルスによる新たな疫病が発生する可能性は高い。

03 Sep 2020
Urban Transformation

止まらない世界の「都市化」、エネルギー消費急増に懸念

過去40年にわたる中国の都市化は、人類史上最大の民族大移動と表現されてきた。なにしろ数億人もの人々が村から街、そして巨大な都市へと移り住んだのである。この人口移動に伴い、労働生産性と家計所得が大幅に上昇する一方で、中国は世界最大のエネルギー消費国へと変貌した。もっとも、都市化は世界的な現象でもある。世界銀行のデータによれば、世界の総人口のうち、村落地域に暮らす人々の比率は...

18 Nov 2019

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